どういう理由で隠しカメラや盗撮がばれたのかを考えると、パワハラやセクハラ対策の証拠どりにとって良い勉強になります。
いわゆるケーススタディとして、どうして隠しカメラや盗撮がバレたのかを考察・検証したいと思います。
隠しカメラがバレて表沙汰になっているものは、専ら犯罪であるため、主に犯罪ニュースの考察になります。なぜならば、犯罪でない限り、隠しカメラがバレたとしても騒ぎにすらならないためです。
しかし、当サイトは犯罪を助長するものではありません。予めご了承ください。
目次
盗撮繰り返した30歳県職員、懲戒免職 佐賀県
佐賀県は29日、駅や商業施設などで盗撮行為を繰り返したとして、県建設・技術課の男性主事(30)を懲戒免職処分とした。
県の調査に対し、平成20年ごろから佐賀、福岡両県で盗撮行為を始め、ここ数年は月1、2回ほどのペースで繰り返すようになったと話しているという。
福岡県久留米市の商業施設で今月11日、女性のスカート内をスマートフォンで撮影したとして、福岡県警が県迷惑行為防止条例違反容疑で事情を聴いており、近く書類送検する。
http://www.sankei.com/west/news/170929/wst1709290069-n1.html
書類送検でも懲戒免職
これは、各企業や機関により基準が異なるので何とも言えませんが、この事件の場合は「迷惑防止条例違反容疑で事情聴取中でかつ、書類送検予定」容疑かつ書類送検で懲戒免職と、少し他の事件と比べて過激な印象を受けます。
盗撮事件の確率を考える
さて、上記のような記事はもう他の事件検証記事とほとんど同じなので、この記事ではほかのことを考えます。ズバリ、盗撮の件数を推定します。
この人は、「平成20年ごろから佐賀、福岡両県で盗撮行為を始め、ここ数年は月1、2回ほどのペースで繰り返すようになった」と言っているということは、約10年で月に2階と考えると、約240回繰り返していることになります。
さらに使用した道具は、もはや定番中の定番すぎるスマートフォン。こちらの記事で書いたように、スマホによる隠し撮りはもはや隠れていません。
スマホカメラでの隠し撮り/盗撮方法は、もはや隠れていない理由3つ
ということは、そんなバレやすいスマホで240回繰り返していても、発覚・見つかっていなかったことになります。
少々計算として乱暴ですが、もし仮にこの確率が標準的であると仮定した場合、盗撮事件件数は、検挙数の240倍ということになります。
平成26年の迷惑防止条例違反の盗撮事犯(各都道府県警察において,「下着等の撮影」又は「通常衣服を着けない場所における盗撮」として判断したものをいう。)の検挙件数は,3,265件であった。
http://www.moj.go.jp/content/001178520.pdfhttp://keibiinn.seesaa.net/article/440019857.html
ということで、認知されていないものも含めると、年間78万件ほど発生している可能性があると考えられます。
もちろん、発覚するものが240分の1であるという根拠はないのでもっと多い可能性も少ない可能性もありますが、見つかりやすいスマホですら240回くらいやらないと見つかっていないことを考えると、もっと多い可能性が高いです。
78万件と考えると、一日に約2000件発生していることになります。すごい量ですね。