他人の家に泊まるAirbnb、エアービーアンドビー。人気のサービスです。しかし、借りた部屋が盗撮されていた事件もあり、波紋を呼んでいます。今回はこれについてまとめます。
目次
Airbnbでの盗撮事件について法律や事例、対策法
空き部屋シェアサービス「Airbnb」で見つけたアパートで休暇を過ごそうとしたカップルが、家主が仕掛けた高性能隠しカメラによって盗撮の被害に遭ったそうだ。カップルの女性が米Airbnbを訴えた内容をもとに米BGRが伝えている。
このドイツ人カップルは、米西海岸に位置するカリフォルニア州アーバインで3週間のバカンスを過ごそうと、Airbnbで現地アパートの1室を予約していた。いざ宿泊を始めてしばらくした後、ある異常に気付いたという。リビングルームの本棚の後ろに、リモート制御が可能な高性能カメラ(広角レンズ付き)が仕込まれていたのだ。惨劇はこれだけではない。女性がバスルームに入浴しようとしたところ「ひどく汚れていた」ため、裸のままゲスト用の別のバスルームに移動したことがあった。つまり、その間のあられもない姿もすべて盗撮されていたというのだ。さらに女性はドアや窓を閉め切っていることで安心し、裸のまま眠ったりしていたという。
この訴えが事実なら、盗撮映像がインターネット上にすでに公開されている可能性もあり、重大なプライバシーの侵害に当たる。女性はAirbnbに対し、アパートの貸し手の素性調査を十分に行わなかったとして損害賠償を請求しているという。
そもそも盗撮自体は犯罪ではない
こちらのページにまとめましたが、盗撮自体は犯罪ではありません。公共の場所でのプライバシーの侵害などが迷惑防止条例に触れます。
確かに、自分の家は、盗撮・隠し撮りには最適の環境ではあります。こちらの記事に書きましたが、自分のエリアでの隠し撮りは成功しやすいです。
バレない盗撮方法!超小型カメラと相手の慣れない自分の領域・管理区域で遂行
Airbnbは民家≠公共の場所
私も目撃者となった被害者たちも愕然としました。立ち小便と同じ重さの罪です。
罰則は1万円未満の科料で、加害者側の弁護士によるとすでに支払われたそうです。
なぜ軽犯罪なのか。警察の説明によると「民泊は、迷惑防止条例が適用される公共の場所ではなかったため」とのことでした。膨大な被害者数になろうが迷惑防止条例は適用されない。民泊はそういう場所です。
ですから、このようなことも起こります。【駅で1人を盗撮した場合】
・迷惑防止条例違反、罰則100万円(自治体によって金額は違います)【民泊の浴室で10,000人を盗撮した場合】
・軽犯罪法違反、罰則1万円未満
公共の場所ではないため、迷惑防止条例には問われません。実際に軽犯罪法に問われたようです。
解決方法は?
解決方法は、現状ではAirbnbを使わない方法がベストです。
どうしても使う場合には、盗撮カメラの発見器というのもあります。
そもそも、Airbnbの繁盛具合と、盗撮事件の発覚は、確率的には、交通事故よりもたぶん低い位なので気にしない方が精神的にも健康です。
ただし、Airbnbでの盗撮は成功しやすく、仮に万が一見つかったとしても、現行法ではほとんど罪にも問われないからと言って、やれとは一言も言っていないので、誤解のないようお願いします。