盗撮事件をはじめとして、一部の事件では防犯カメラ・監視カメラでの映像が証拠となり、現行犯以外でも逮捕となっている状況もあります。しかし、なぜ防犯カメラからの映像で特定が出来るのでしょうか?どうやって犯人を特定するのでしょうか?マスクを被っていても特定できるのでしょうか?
勤務先の女子大トイレで19歳学生を盗撮…38歳大学講師の男逮捕 個室の壁に小型カメラ設置:検証
防犯カメラに頼りっきりでは監視カメラで仮に映像が残っていても、証拠能力として使えない可能性があります。防犯カメラの運用と特徴の傾向を以下にまとめます。
目次
防犯カメラの仕組み
カメラの録画保持期間
防犯カメラの映像というのは、撮影されたものが永久に保存されるわけではなく保存期間が定められています。そうでもしないと、すぐにハードディスクがいっぱいになってしまいます。
画質にもよりますが、例えば映画1本約2時間の映像は約2Gバイトです。単純計算で1時間で1ギガバイト。仮に防犯カメラが10台あって、24時間映像を撮影すれば240ギガバイトになります。4日で1テラバイトのハードディスクがいっぱいになってしまいます。これを貯めていけば一ヶ月で10テラバイト近くになります。画質を落としてもこのようなデータの増え方になります。保存できません。よって2週間や1か月単位で上書きしていくのが実態です。
まず、防犯カメラの保持時間は防犯カメラを設置する機関によって異なります。1週間おきに上書きする組織や、数ヶ月は保存する団体までまちまちです。大体以下のような状態です。
自宅:1週間コンビニ:1週間~1カ月銀行ATM:1カ月~3カ月金融機関:1カ月~1年間
常時監視と録画
監視カメラには常時監視と録画があります。常時監視は、別室でモニターから監視カメラの状況を随時監視しているものです。ショッピングモールなどはこちらに当たります。
一方で、録画のみの場合は防犯カメラの映像を録画しているだけで、事件が起きた時に映像を見直す方式があります。こちらは何もない限り誰にも映像を確認されることはありません。
映像の確認権限
監視カメラの映像は、管理者であればいつでもどこでも見られるものではありません。
この辺りは運用規約で定められています。
さらに個人情報保護の関係で、防犯カメラの映像も例え管理人や守衛であっても確認が難しい場合もあります。本人の申請でも見ることが出来ないこともあります。他の人が映り込んでいますので。
事件性があって警察の要求があって初めて公開するような例まであります。
申請があったことを確認し、許可が出ればようやく複数人で該当箇所のみを確認するような方式が多いです。
防犯カメラ自体がダミー
防犯カメラの機材の管理はかなりコストがかかります。よって「防犯カメラがあるよ!」という表示のためにダミーが置いてあることもあります。重要な設備の入り口の見本もので、他のカメラはダミーということもよくあります。このダミーのカメラははただのプラスチックの箱なので、映像は取れていません。その場合には証拠は残りません。警備員の見回りのみの方がコスト的に良いと考える運用もあります。
本人の特定の要素
防犯カメラには証拠能力はありますが、万能ではありません。防犯カメラの映像からでは個人の特定が出来なければ、証拠になりません。
こちらのニュースのように学校や職場で映像から個人を特定できるならまだしも、服装が似ているから、だけでは特定には至りづらい傾向にあります。
勤務先の女子大トイレで19歳学生を盗撮…38歳大学講師の男逮捕 個室の壁に小型カメラ設置:検証
一方で、電子決済や車のナンバーなどの個別の情報と組み合わせる必要があります。しかし、近くの駅などの協力を得るには重大な犯罪でないと難しくなります。コストがかかりすぎて捜査が進まないことも多いです。
防犯カメラの映像だけに頼らずに、他の方法も同時に考えた方が防犯機能が上がります。
以下は悪用防止のために有料で公開しています。
悪用防止のため、一部有料にしています。購入が完了すると該当ページにリダイレクトされます。
バレない安全で具体的な撮影の方法と防犯対策法を戦略的に紹介!
靴カメラのバレない隠し方の作り方・方法や手口と、未然に防ぐ防犯対策法4K
更衣室や風呂/脱衣所のカメラの設置場所や手口と盗撮被害を未然防止する防犯対策法
トイレの隠しカメラ/小型カメラの設置場所と盗撮被害を未然防止する防犯対策法
スマホのカメラを使ったバレない証拠撮り/盗撮方法の手口と防犯対策法!