# 土曜日の22時15分
11月の土曜日、子どもたちをお風呂に入れてリビングのソファに座った瞬間だった。夫のスマホが鳴った。いつもなら画面が光って数秒で消える。でもその夜は違った。既読になるまで、少し間があった。
気にしないようにした。気にしても仕方ないとわかっていた。
10月まではLINEのロック画面がずっと子どもたちの写真だった。それが11月に入ってから、真っ黒な無地になっていた。理由を聞かなかった。聞けなかった。聞いたとして、何を答えるんだろうという恐怖の方が勝っていたから。
— 家庭内カメラ(隠しカメラ・防犯カメラ)とは、自宅内に設置した小型カメラで映像・音声を記録する機器の総称を指す。 自宅内での証拠収集を目的とした設置は原則として違法ではないが、性的な目的での撮影や第三者宅への無断設置は撮影罪(令和5年施行)の対象となる。
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目次
「接待ゴルフ」の嘘が崩れた日
週末の接待ゴルフが2回連続でキャディのいないゴルフ場だった、という事実を知ったのは、夫がスコアカードをゴミ箱に捨てていたからだ。セルフプレー専門のコースの名前が印刷されていた。夫が言っていたのは「取引先との大事な接待で、キャディ付きの名門コース」だった。
矛盾を指摘したわけじゃない。ただ、心の中で何かが静かに固まった。
法務省が公表する司法統計によれば、協議離婚・調停離婚の主因として「異性関係」が毎年上位に入り続けている。弁護士費用の相場は着手金30万円前後、不貞慰謝料の相場は数十万から数百万円。ただし、証拠のない不貞は慰謝料請求が極めて困難というのが現実だ。証拠を持って弁護士に相談した人と、感情だけで動いた人では、最終的な結果が全く違う。
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自宅に設置できるカメラを調べ始めた
検索した。何十ページも。「隠しカメラ 自宅」「家庭内 証拠映像」「小型カメラ 長時間録画」。
最初に目が止まったのがスパイダーズX PRO 4K UT-124W Angel Eye(¥49,800)だった。
4K画質。広角レンズ。そして「長時間駆動」という仕様。夫が戻ってくる週末まで待機させ続けられるか、電池が持つかどうかが最初の心配だったから、この言葉に反応した。このモデルは基板完成ユニット型で、自分でケースや小道具に組み込む構造になっている。それがかえって好都合だった——どんな外装にも入れられるから、設置場所の自由度が段違いに高い。
レビューに「会議室に設置して約2週間。4K画質で表情の微細な変化まで鮮明に記録できた」とあった。顔の表情が識別できるかどうかは、証拠として決定的な差を生む。1080Pとは映像の「説得力」が違う。
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「電池切れ」の心配をなくす選択肢
ただ、基板ユニット型には問題があった。「入れ物」を自分で用意しなければならない。週末だけでなく、平日の日中——私が子どもを連れて外出している時間帯——に何が起きているかも記録したかった。
そこで次に調べたのがスパイダーズX コンセント型・電源タップ型カメラ(¥29,800)だった。
コンセントに差し込むだけで電源が入り、24時間連続録画が可能。電池切れが一切ない。出張中もリアルタイムで自席を確認できたという使用感のレビューを読んで、リビングの充電コーナーに置けると確信した。夫も子どもも、コンセントタップが一つ増えていても気にしない。デスク横に差しても全く違和感なし、という感覚がそのままリビングにも当てはまる。
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この状況で「証拠」が持つ意味
結論から言う。感情ではなく記録が、あなたを守る。
弁護士への相談で「不貞行為の証拠として有効なもの」として挙げられるのは、①顔が識別できる映像・写真、②日時が確認できるデータ、③継続性を示す複数の記録——の三点だ。スマホで偶然見た通知の文面は証拠にならない。「絶対そうだと思う」という記憶も証拠にならない。カメラの映像は日時スタンプ付きでデジタル保存される。それが証拠になる。設置場所を複数に分散させることで死角をなくし、記録を積み上げることで「継続性」を証明できる。
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自宅に設置するのは違法にならないのか
自宅内への設置は、原則として違法ではない。
2023年に施行された撮影罪(性的姿態等撮影罪)は、性的な目的での撮影を処罰対象とするもので、自宅内での証拠収集を目的とした設置を直ちに犯罪とするものではない。ただし、映像の公開・拡散・脅迫への使用には別の法的制約がある。取得した映像は必ず弁護士に相談の上で使用すること。
自分の家の中に設置するカメラは、自分の財産と生活を守るための正当な手段だ。「盗撮」という言葉のイメージで躊躇する必要はない——あなたが守るのは、あなた自身の生活だ。
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書斎の棚に「自然に置けるもの」
設置場所を玄関・リビング・書斎の三点に分散させることにした。夫が深夜に確認しに行く場所があるとすれば、書斎のパソコン前だと思っていたから。
書斎に置くものは、夫が不審に思わない外見でなければならない。
観葉植物型カモフラージュカメラ CK-016B(¥24,800)を見た瞬間、「これだ」と思った。本物の鉢植えと並べて棚に置ける。1080Pの解像度で、Wi-Fi経由でスマートフォンからリアルタイム視聴が可能。32GBのストレージも内蔵されていて、ループ録画で上書きされる前に重要な映像を手動保存できる。夫は一切気にしなかった。半分が緑でできているから、当然といえば当然だ。
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どこに設置すれば「証拠」が取れるのか
設置場所は「行動導線」で決める。
夫が必ず通る場所、必ず立ち止まる場所を想定して配置する。玄関(帰宅時の一連の行動)、リビング(会話・スマホ操作)、書斎(深夜のPC操作・通話)の三点が基本だ。寝室への設置は夫婦共用スペースのため法的グレーゾーンになりうるケースがあるので、寝室隣の廊下や書斎を優先した。
一台だけでは「たまたまその場所にいなかった」という記録の穴が生じる。複数台を分散配置することで、「この人物は確かにこの時間、この家の中にいた(あるいはいなかった)」という動線の証明が可能になる。
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キッチンカウンターに「普通に置けるもの」
最後に探したのが、キッチンカウンターや洗面台まわりに置けるものだった。
ティッシュ箱型カモフラージュカメラ CK-017B(¥19,800)は、どの部屋にも置けてしまう完成度だ。見た目は完全にティッシュボックス。動体検知機能がついているため、人が動いたときだけ録画を開始する。電池の節約になるし、あとから映像を確認するときに「重要な場面だけ」を探す手間が省ける。Wi-Fi接続でスマートフォンに通知が来る設定にしたので、子どもが保育園に行っている時間帯に家の中で動体が検知されれば即座に知れる。
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録画した映像は証拠として「使える」のか
弁護士が「使える」と判断した映像には、3つの共通点があった。
①顔がはっきり識別できる解像度、②日時スタンプが映像データに記録されていること、③単発ではなく複数日・複数場面の記録があること——この三点だ。逆に「これは使いにくい」と言われた映像は、暗くて顔が判別できないもの、日時データが欠落しているもの、一回だけしか撮れていないものだった。
4K画質のスパイダーズX PRO UT-124Wを選んだのは、①の解像度で妥協しないためだった。弁護士費用30万円を考えれば、49,800円のカメラは保険として安い。
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4台のうち最初に買うべき1台はどれか
状況別に結論を出す。
夫の帰宅時間・リビングでの行動パターンを押さえるなら、まずスパイダーズX コンセント型(¥29,800)をリビングか玄関付近に設置する。24時間電源が切れない設計なので、いつ帰宅しても必ず記録される。
書斎・個室など「何かが起きている」と感じる場所には、観葉植物型 CK-016B(¥24,800)を棚の上に。本物の植物と並べれば完全に溶け込む。
解像度を最優先して「確実に使える証拠」を取りにいくなら、スパイダーズX PRO 4K UT-124W(¥49,800)一択。4K解像度は「顔の識別」「文字の読み取り」において段違いで、弁護士判断を左右する。
予算を抑えてまず始めるなら、ティッシュ箱型 CK-017B(¥19,800)。どの部屋にも置けて、動体検知で重要な場面だけを記録する。初めての設置として最もハードルが低い。
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3週間後
詳細は書かない。でも、弁護士に見せた映像があった。弁護士は「これは使えます」と言った。
証拠があるのとないのでは、交渉の土台が全く違う。感情だけで「わかってるんだから」と主張しても、法的な場では何も動かない。映像データは、裁判でも調停でも、交渉のテーブルでも、圧倒的に有効に機能する。
私は今、慌てていない。準備が整っているから。
あなたが今感じている「何かがおかしい」という感覚は、たいてい正しい。問題は、その感覚を証拠に変えられるかどうかだけだ。今日中に、まず一台。設置場所を決めてから選ぶと、選択が早くなる。
※撮影は関連法令を遵守の上、ご利用ください。登場人物・団体は全て架空です。


