試着室のカーテンを引く前に、私は必ず3秒だけ立ち止まる。
新宿のファッションビル、土曜午後2時。繁盛しているアパレルショップの試着エリア。店員が「こちらへどうぞ」と仕切り布を開けてくれた瞬間、私は天井を見る。壁の継ぎ目を指先でなぞる。換気口のカバーの形状とネジの状態を確認する。後ろに並んでいた女性が少し後退りしたのがわかった。構わない。もう慣れた。
この習慣が始まったのは3ヶ月前、同僚から深夜に電話が来てからだ。
目次
長野のビジネスホテルで起きたこと
出張先の長野市内のビジネスホテル。チェックイン後、同僚はいつものように部屋に荷物を置いてシャワーを浴びようとした。浴室に入ったとき、換気扇カバーの角度がなんとなくおかしかった。プラスチックカバーが2ミリほど浮いている。古い建物だから、と流せた場面だ。でも彼女はそのとき直前に何かの記事で読んでいた──「換気扇カバーのネジが妙に新しいときは疑え」と。
カバーをそっと外した。中に、直径5ミリにも満たないレンズがあった。
110番通報。警察到着まで23分。ホテルの支配人は「従業員は全員信頼できる人間で──」と弁明した。同僚は震えながら、スマホで機器の写真を複数枚撮り、部屋の扉の前で警察を待った。犯人の特定はいまも続いている。
あの電話から私の行動が変わった。ビジネスホテルのチェックイン後15分スキャンは当然として、ショッピングモールの試着室・更衣室に入るたびに同じルーティンを実行するようになった。
なぜショッピングモールが狙われ続けるのか
警察庁の統計によれば、盗撮犯罪の検挙数は2024年から2025年にかけて増加傾向にある。その中でもショッピングモール内の試着室・更衣室・トイレは常に上位に挙がる被害場所だ。
理由は明確で三つある。
一つ目は、人の出入りが多すぎて管理が困難なこと。 土日の繁盛時間帯、試着室は回転が速く、店員は接客と試着補充で手が回らない。
二つ目は、設置から回収までの時間が短くて済むこと。 犯人は閉店前後に「忘れ物」として機器を置き、翌日回収するだけでいい。証拠が残りにくい。
三つ目は、機器が普通の日用品と見分けがつかなくなったこと。 これが2020年代以降に急速に深刻化している理由だ。
モバイルバッテリー型 CK-MB01(¥15,800)を例に取ると、外観は市販のモバイルバッテリーと完全に同一で、実際にスマホへの充電も機能する。1080P画質、長時間録画に対応。これが試着室の棚や荷物フックの近くに「誰かの忘れ物」として置かれていたら、普通の人は手を触れずに出てくる。「落とし物として届けなきゃ」と思った時点で、すでに被害に遭っている可能性がある。
こういう機器の存在を知っておくことが、最初の検出力につながる。「あれ、このバッテリー、誰のだろう」と一秒立ち止まれるかどうかが分岐点だ。
試着室に入ったら必ずやる、90秒のチェック手順
慣れれば90秒で終わる。最初は2〜3分かかるが、手順が染み込めば意識せずに体が動く。
天井・上部エリア(30秒)
壁面・棚(30秒)
光源確認(15秒)
スマートフォンのインカメラ(フロントカメラ)で部屋全体をゆっくり動かす。赤外線LEDは肉眼では見えないが、カメラ越しに白く点灯して映る。照明を消した状態でスキャンすると精度が上がる。
電波確認(15秒)
Wi-Fiスキャンアプリ(「WiFi Analyzer」等、無料で入手可能)を使い、現在地で見知らぬSSIDが出ていないかをチェックする。Bluetoothスキャンでも「名称なし」デバイスの急な出現は疑うべき兆候だ。
このチェック手順を精度高く実行するには、どういう機器が存在するかを知っていることが前提になる。ティッシュ箱型 CK-017B(¥19,800)はその典型例で、一般的なティッシュボックスと見分けがつかない外観に1080Pカメラ・動体検知・WiFi接続が内蔵されている。棚の上に置かれたティッシュを「ただのティッシュ」として素通りするか、「なぜここにあるのか」と立ち止まるかは、この知識があるかどうかで決まる。
発見したとき、絶対にやってはいけないこと
仮にチェック中、怪しい物体を発見したとする。このとき最も多い「失敗」が二つある。
失敗1:触ってしまうこと。 指紋がつき、機器の証拠価値が著しく下がる。発見した状態のまま保存することが最優先だ。
失敗2:すぐに店員に渡すこと。 悪意のない行動だが、施設管理側が証拠を「処理」するリスクがある。長野のビジネスホテルで起きたことがまさにこれで、施設側が「把握していなかった」と言い続ける間に証拠が散逸する可能性が高まる。
正しい手順は次の通りだ。
1. 触らずにスマホで複数角度から静止画・動画を記録する
2. 試着室の外に出て、すぐに110番する
3. 店員には「警察を呼んでいます。機器は移動させないでください」と伝える
4. 警察到着まで現場に目を向け続け、機器の位置が変わらないよう確認する
この流れで特に重要なのが、ステップ1の証拠記録だ。自分のスマホだと目立つ場面でも、CK-MB01のようなバッテリー型機器を荷物から取り出してさりげなく置けば、周囲に気づかれることなく現場の状態を継続記録できる。法的手続きにおいて映像証拠は決定的な意味を持つ。記録しておかなかった後悔は、後から取り戻せない。
継続的な監視が必要な場合の選択肢
個人的なスキャンで済む場面と、継続的な録画・監視が必要な場面は異なる。
自宅の玄関や書斎スペースの常時監視には、観葉植物型 CK-016B(¥24,800)が使いやすい。1080P、Wi-Fi接続、スマートフォンからのリアルタイム視聴に対応しており、インテリアとして置いても完全に自然だ。外出中でも手元のスマホから映像を確認できるため、「今誰かが部屋にいるか」を即座に把握できる。約2週間使った感想では、画質は申し分なく、アプリの操作も直感的で、設置初日から安定稼働している。
より本格的な証拠品質の映像が必要な状況、たとえば職場の不審行動の記録や長期的なセキュリティ監視には、GX-105(¥89,800)が別次元のパフォーマンスを持つ。4K解像度、赤外線暗視、180日間の連続待機は、業務用途と比較しても上位に入る仕様だ。暗所で4K映像を取り続けられる機器は市販ではほとんどない。89,800円という価格は、法的手続きや証拠として映像が機能したときのことを考えれば、十分に回収できる数字だと私は判断している。
「気にしすぎ」を卒業した理由
試着室の前で3秒立ち止まると、後ろの人が引く。わかる。でも長野のビジホ事件の後、同僚は「何もなかった」という確認ができて初めて気持ちが落ち着くと言った。それ以前は、「たぶん大丈夫」という根拠のない安心感の中にいただけだった。
2026年現在、ショッピングモールの試着室に不安なく入れる人は、単純に「まだ被害に遭っていないか気づいていないだけ」である確率が高い。チェックしている人とチェックしていない人の違いは、慎重さの差ではなく、知識の差だ。
今日から試着室に入る前の3秒を習慣にしてほしい。機器を持つかどうかはその後で考えればいい。まず目線を変えること。その一歩が、自分を守る最初の行動だ。
すぐに何か持ち歩きたいなら、CK-MB01(¥15,800)一択だ。見た目はバッテリー、機能は証拠カメラ、価格は4選択肢の中で最も低い。今日注文して、次のモール行きに間に合わせることが最優先だ。継続的な監視が必要ならCK-016B(¥24,800)、本格的な証拠映像が必要な状況ならGX-105(¥89,800)。状況に合わせて選んでほしい。
盗撮は「気づかないから続く」犯罪だ。気づく側の人間が一人増えるだけで、抑止力は確実に上がる。
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※撮影は関連法令を遵守の上、ご利用ください。登場人物・団体は全て架空です。


